痛くない治療のために

痛みが予想される治療の前には、しっかり麻酔をしています。その為の奥の手が以下のツールです
奥の手1  表面麻酔薬
注射に先立ち針を刺入するところに表面麻酔軟膏を塗ると、刺入時の痛みがなくなります
ただし、下記の電動注射器は世界で最も細い針を使用しているので、もともとほとんど痛みが無いので、恐怖心のあまり無い方には使っても、使わなくてもほとんど差はありません
主としては、これを塗ると全く痛くないんだよ!と、おまじないを掛ける意味で、小児治療に使うことが多いのです。大人でも勿論ご希望があれば使用しています
最近は、レーザー装置を導入しているので、乳歯のグラグラしている状態の抜歯などは、表面麻酔をした状態で、レーザー抜歯で、痛くなく抜くことが出来るようになりました
奥の手2 針
使い捨てのよく切れる、うんと細い針を使います。細さとしては31〜33ゲージと言う、汎用の注射器用としては世界で最も細いサイズの針を使用しています
奥の手3 注射器
注射器が痛くないのには理由があります
1、モ−ターを使用し、極低速で麻酔薬を注入する為、その場所の内圧が上がりにくいのです
2、麻酔薬の滲み込みにくい下顎臼歯部は、歯根膜と言う歯と骨の間の組織に注射します(歯根膜麻酔と呼ばれる)。ちょっと技術が必要です。この場合、曲がり難いように針は31ゲージと少し太くなりますがそれでも全ての中で2番目に細いサイズです
「いたくないちゅうしゃき1号」です。導入してもう随分経過していますので、すでに来院されている人ではご経験の方も多いと思います
「いたくないちゅうしゃき2号」です。昨年導入しました。メーカーも違い、総合的には進化していますが、1号とは一長一短です。症例により、使い分けます
小さい虫歯の場合、注射をするかどうかが悩みどころです。どうしてかと言うと注射に関するイメージの個人差が非常に大きいからです。かなり痛くても麻酔は絶対嫌だ、とおっしゃる方も居られます。その他アレルギーや注射後の不快感、麻痺したことによる口唇や粘膜の咬傷等も考慮しないといけません。最終的には、総合的に痛みや不快感を最も少なくする為の方法を相談しながら進める事が必要です


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